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犬の皮膚病のサインと気を付けるポイント

ワンちゃんと生活していく中で身近な皮膚病。
最近はその対策として、様々なご飯やシャンプーも登場しています。
トリミングの経験のあるワンちゃんは、ときにトリマーから確認されることもあるのではないでしょうか?
そこで今回は犬の皮膚病のサインとお家で気を付けるポイントについてお話させていただきたいと思います。

 


【目次】

1.脱毛

2.かさぶた、フケ

3.脂っぽい

4.かゆみ

5.お家で気を付けるポイント

まとめ


1.脱毛

とても分かりやすいサインである脱毛。基本犬は体中が毛に覆われているため脱毛するとすぐにわかります。
脱毛は皮膚トラブルの中でも様々な原因が考えられます。原因がなんであれ脱毛しているころには状態がある程度進行している証拠なので、病院に連れて行ったときに詳しく説明できれば原因の特定がそれだけ早くなり治療もスムーズに的確にできるようになります。
まずは脱毛を見つけたらよく観察してみましょう。いつからなのか、場所が一部なのかまばらなのか、左右対称なのか、例えば毛が切れている場合、犬自身が自分で傷つけた可能性が高く、かゆみなども併発してる可能性があります。
または毛がもろくなっていることもあり、そもそも根元から生えていないようなら内分泌の異常なども考えられます。
原因によって抜け方に特徴があり診断の目安になります。
日ごろと比べて、ワンちゃんの行動がかわりないかよく見てあげましょう。


2.かさぶた、フケ

体毛や毛色によって見つけるのが困難なかさぶたやフケ。
体を強くひっかくことでできるかさぶたは、ケガの可能性もありますがこの症状にはかゆみの有無が重要です。かゆみがある場合は感染症や寄生虫、かゆみがない場合は内分泌疾患(ホルモン異常)の可能性が考えられます。
フケにいたっては皮膚の再生サイクルの過程で生じるもので発見しにくい場合もあります。
フケがあまりにも多い場合は体内でなんらかの異常が起こり、サイクルが短くなっている証拠です。栄養不足や偏りなどもかかわってくる場合もありますので、いつも食べているごはんの栄養バランス量などを調べる必要があるでしょう。


3.脂っぽい

これは皮脂の分泌に異常が起きていることを示していて、様々な皮膚病につながってきます。
犬種によって皮脂が出やすい部位があり、耳や足の裏などが代表的です。
皮脂については日ごろからどの程度が普通なのか把握しておくのが大切です。
皮脂が増える原因は普段過ごしている環境と密接な関係にあります。そのほとんどは湿気や乾燥によるものが多くみられます。例えば、お散歩後に足を洗い乾かさないでいることや、トイレをした時に排泄物が足についてしまい、キレイにしようとワンちゃん自身が舐めてしまうこと、なんらかのストレスによるボディランゲージなどが原因になりえます。
環境以外にも考えられる可能性としては、代表的な病気として脂漏症があります。脂漏症は遺伝による「原発性」か、何らかの病気が原因の「続発性」があり、なりやすい犬種としてアメリカンコッカーやウエストハイランド・ホワイトテリア、バセットハウンドなどが代表的です。自身のワンちゃんがなりやすいかどうかこれを機会に調べてみてはいかがでしょうか。
また、続発性の原因として、アトピーや内分泌疾患も知られています。


4.かゆみ

かゆみは発疹や炎症を見つける前にわんちゃんの行動での発見が多いです。しかし、ワンちゃんの体をかくしぐさは日常で何度も目にする行動であり、ストレスを表すものなど異常だと気付くのは意外と困難です。
かゆみの原因は様々あり、寄生虫、アレルギー、細菌、ストレス、腫瘍性など多岐にわたります。しかし、状態によってはある程度原因を推定することも可能で、アレルギーなどでは特定のものを口にした時などに症状が現れるため、対策がとりやすいものもあります。


5.お家で気を付けるポイント

ここまで皮膚病のサインをご紹介させていただきましたが、ここからは皮膚トラブル未然に防ぐためにお家で気を付けられることについてお話させていただきたと思います。

・犬種にあった適切なシャンプー
環境変化や犬種、個体差によって適切なシャンプーを心がけましょう。
皮膚病は清潔さと密接な関係にあり、その頻度は多すぎても少なすぎても原因につながってくるので注意が必要です。
また、お家でのシャンプーは洗い残しのリスクや、犬種によっては乾かすときに技術が必要になってきます。
毛玉は抜け毛、汚れ、寄生虫の温床になるので特に気を付けましょう。

・湿度
湿度はかゆみを引き起こしやすく、季節や犬種によっても差があります。特に口元や耳、足の裏など日ごろからチェックしておきましょう。お手入れに自身のない方はカットによって対策できる場合もあるのでトリミング時に相談してみましょう。

・食べ物
食物アレルギーは事前に病院で調べることができます。また、ショップやブリーダーのところからお家に迎える前に何を食べていたのかも把握しておきましょう。

・ストレス
ストレスから引き起こされる皮膚病もあり、自傷行為や免疫力の低下が関係しています。サークルの中などで同じ動きを繰り返すような「情動行動」にも気を配りましょう。ストレスから体を舐めたり(特に足)、涙やけなども炎症の原因になります。

・犬種
上記で少しご紹介させていただいたように、遺伝的に皮膚病になりやすい犬種も存在します。
お家のわんちゃんがなりやすいかどうか、それも考慮してお迎えすることをおすすめします。

まとめ

皮膚トラブルについては症状だけでは原因がわかりにくいため、日ごろからワンちゃんの状態を把握しておくことがとても重要です。
また、ほかの病気と一緒で治療には早期発見が効果的であり、日常的なシャンプーやドライ、爪切りなど地肌を触ったり見たりすることもできるのが理想ですね。
アレルギーなどの場合は重症化に気を付けながら一生付き合っていかなくてはならないものもありますので知識をみにつけておくに越したことはありません。
冒頭でもお話させていただいたとおり、トリミングでは皮膚トラブルの発見から、体を清潔に保つ、お客様の生活環境などにあわせたカットの相談などによる未然の防止ができるため、これからも皆様のより良い生活に尽力できれば幸いです。

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