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【グルーマー監修】高齢犬のトリミング

こんにちは パウズフォリオ・ビバペッツ館林店です。

今回はシニア期~ハイシニア期のワンちゃんのトリミングについてお話したいと思います。

昨年、ペットの平均寿命が過去最高齢であることがペット保険会社から発表されました。

嬉しいことではありますが、それに伴い人間と同じく病気の治療や介護の長期化に対応していくことが飼い主様や私たちペット業界の課題となっています。

年をとっても綺麗に健やかに、飼い主様とワンちゃんが過ごしやすくなるポイントをお伝えできればと思います。

   ♢もくじ♢

1シニア期とはいつからか

2今は元気だけど、トリミングは何歳までできるのか

3シニア期で変化するトリミング

4お店や病院に預ける際の注意点

5おうちでできるトリミング

 

1シニア期とはいつからか

犬種にもよりますが犬は平均生後1年程で大人となります。

1歳まではめまぐるしく体も心も成長を続け外見が完成してからは、見た目の可愛さに変化はないように見えますが、私たち人間よりもはるかに早く確実に老化へと進んでいます

小型犬では10歳~シニア期

  15歳~ハイシニア期

中・大型犬では7歳~シニア期

  10歳~ハイシニア期

上記はあくまで目安ですが、人間で表すと50代以降がシニア期と呼ばれ高齢であると言えます

今まで健康な子も、人間にしたら中年期です。

目に見えないような変化や何か体に問題を抱えてもおかしくない年齢ですよね、

なのでシニア期以降は1年に1回は動物病院での血液検査や身体チェックなど、健康チェックをする事をお勧めします。

2トリミングは何歳までできるのか

何歳までと言うのはもちろんありません。

ですが、トリミングは犬の体力を消耗させます。

ハイシニア期となれば人ではご高齢の方がスポーツで激しく動ける人が少なくなるように犬もトリミングの一通りの作業が大変な負担となる子が多くなります。

最近のトリミングサロンでは10歳を境にトリミングに耐えられるか確認事項を設けているところがあり新規での利用ではハイシニアとなってくるとお断りをされる所もあります。

なぜ断られてしまうのか前述でも触れてますが、大まかには以下の理由が多い印象です

☑立っていられず転倒・落下の危険があり、対応するための設備がない

☑足がふらつき転倒・落下を防止するためワンちゃんの体を支えながらトリミングをする際の人手が不足している

☑持病の治療中や、悪化で日々体調の細かい管理や医療的な専門知識が必要な状態

☑体力の低下でトリミングの為に必要な時間でお預かりすることが危険と判断される

残念ですが上記の理由があると安全にトリミングが行えないという判断をされてしまう可能性があります

加えてどのような理由でもご愛犬が元気でお返しするために必要なことなので、

不測の事態が防げるように特に持病がなくても当日些細な体調変化もトリマーへ全てお伝えください。

当店でも安全にお預かりが出来るよう10歳になった子には個々のカルテの項目を増やしてご愛犬様の体調の把握に努めています。

 

3ハイシニア期から変化するトリミング

①1回に爪切り~仕上げまで全部やらない

カットが必要な子のトリミングの所要時間は平均2時間前後。

足腰が健全であってもワンちゃんは人間よりも体感時間が長くストレスが体の負担にならないよう、作業内容を1時間ほ終わるものにしたり

途中で区切りをつけ、仕上げは後日と最低2回に分けて行うようご提案させております。

②デザインよりも清潔感を大切に

ふんわりしたかわいいデザインはハサミでのカットが望まれます。

ですがワンちゃんにしっかり立ってもらったり、毛玉にならないよう帰ってから次回までにまめなブラッシングが不可欠だったり高齢の体には負担になりますのでご愛犬が楽に、清潔に保てる長さのバリカンでのカットをお薦めしています

4お店に預ける際の注意点

日によって体調に波があるのがシニア期、予約日の前に体調を崩してしまっているときは大丈夫と思わず、お店へお知らせください。トリマーと飼い主様が相互にご愛犬の体調を把握することは命を守るために重要になりますので必ずお知らせください。

また、病気治療中はご予約前に必ずご愛犬がトリミングに耐えられる体調であるかを担当の獣医さんにご相談頂く事が必要です。

5おうちでできるトリミング

もし病気療養中で獣医さんからサロンでのトリミングのにストップがかかっても以下を確認することでできる限り清潔を保てるようにご案内することができます

 

①動物病院でできること

トリミング部門がある獣医さんではなくても、爪切り等で多くの飼い主様が難しいと感じる方が多いため

大体の動物病院さんで施術が受けられます

②体はタオルシートで

毛が伸びてるが、サロンなどではバリカンも難しい容体の子はお尻など汚れてしまう部分は動物病院さんで短くできる場合があります

毛が短くされていれば市販のタオルシートや洗い流し不要のブラッシングスプレーで負担なく清浄することができます

皮膚の弱い子は赤ちゃんようのおしりふきでも代用できます。

また獣医さんの許可があればぬるま湯で洗うこともできますが、入念に洗うと乾かすまでに体力が持たないので短時間で終われるよう注意が必要です。

③濡らすことも禁止されている

市販品にドライシャンプーがあります。

粉末状の薬剤を被毛にふりかけ、ブラッシングをすることで汚れを除くというものになります。

 

以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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