人懐っこく陽気な性格が特徴的で可愛いらしさがあるポメラニアン。
そんなポメラニアンですが毛の量も多く他の種類のワンちゃんと比べると毛が抜けやすいと言われています。
今回はポメラニアンの抜け毛等についてご紹介致します。
【目次】
1.ポメラニアンについて
まず最初にポメラニアンとはどんな種類のワンちゃんかご紹介致します。
原産国・・・ドイツ
毛色・・・オレンジ、レッド、ホワイト、クリーム、チョコレート、ブラック、ブラウン、ビーバー、オレンジセーブル、ウルフセーブル、パーティーカラー、ブラックタン等
歴史・・・最初のポメラニアンは中型犬サイズでありスピッツ系のサモエドが祖先と言われています。ポンメル地方(ポメラニア地方)で発展した6種類のスピッツの中のジャーマンツヴェルクスピッツが独立して品種改良され、ポンメル地方(ポメラニア地方)に因んでポメラニアンと命名されました。
2.ポメラニアンの被毛について
次にポメラニアンの被毛についてご紹介致します。
ワンちゃんの被毛には2種類あり、「シングルコート」と呼ばれるものと「ダブルコート」と呼ばれるものがあります。
シングルコート・・・一重の構造(オーバーコート)のみの被毛のことをいいます。シングルコートは抜け毛が少ないのが特徴です。
ダブルコート・・・違う毛同士(オーバーコート、アンダーコート)が二重の構造になっている被毛のことをいいます。
ダブルコートはシングルコートとは反対に抜け毛が多いのが特徴です。
ポメラニアンはこの2つのうちダブルコートになります。
3.ポメラニアンの換毛期
2番でご紹介した通りポメラニアンはダブルコートで抜け毛が多くなります。そんな抜け毛が多いポメラニアンの換毛期についてご紹介致します。
ポメラニアンに関わらずワンちゃんには春と秋に2回換毛期があります。目安としては春は3月~5月、秋は9月~10月になります。
この2回の換毛期で春は冬毛から夏毛へ、秋は夏毛から冬毛へ様変わりします。
また、換毛期は毛が生え変わる為毛量が全体的に少なくなります。
換毛期は抜け毛が普段よりも多くなる為、毎日のブラッシングは欠かさず行うようにします。
4.ポメラニアンのお猿期
ポメラニアンには子犬の時にお猿期と呼ばれる時期が存在します。
お猿期とは生後4~8ヶ月頃におこる換毛期のことを言います。この換毛期では子犬の毛から成犬の毛に生え変わります。
顔周りの毛が抜け落ちてまさにお猿さんみたいに見えることからお猿期と呼ばれています。
このお猿期は1歳になる前に終わると言われています。
また、お猿期は全てのポメラニアンに起こるというわけではありません。逆にお猿期が来た子でも毛の抜ける量によっては分かりにくい子もいたりする場合もあります。
5.ポメラニアンの抜け毛対策
次に抜け毛が多いポメラニアンの抜け毛対策をご紹介致します。
①定期的なブラッシング
☆ブラッシングの手順
(1)コームで軽くとかし毛玉をチェックする(特に毛玉が出来やすい場所は耳裏(後ろ)、脇、内股、お腹、胸です)
(2)毛玉を見つけた場合は丁寧にほぐす
(3)スリッカーでブラッシングを行う
以上の工程で行うようにします。換毛期以外は週に3回ほどが目安です。
ブラッシングのコツは一定方向に行うのではなく方向を変えながら行うようにします。
また、ブラッシングを行うことで皮膚の血行促進や健康な皮膚を維持することが出来るメリットもあります。
②洋服を着させる
洋服を着させることで抜け毛が散らばるのを防ぐ効果があると言われています。ただ、デメリットもあり長時間着させたままにすると熱中症などの危険性が高まったり、毛玉になりやすい等あります。
③シャンプー
月に1回多くて2回行うようにします。また、回数が多すぎてしまっても必要である皮脂まで取り除いてしまうことになります。
シャンプーの際のコツは体の下の方から順番に上の方へ向かって最初は濡らしていくようにして最後に頭を洗うようにします。
次にすすぎを行う時は顔→背中→尾の順番ですすぎ、シャンプーの洗い残しがないように気を付けます。
シャンプー終了後は全身をタオルで拭きとりドライヤーで乾かします。この時ドライヤーの位置は約30cm程まで離すようにします。
また、シャンプーをする際の温度は37~38℃で人間がぬるいと思う温度が理想です。
☆シャンプーの際の注意点と絶対にNGなこと
①頭に水をかける時は目や耳に水が入らないようにタオル等を使うようにする
②完全にドライヤーで乾かさないで自然乾燥はさせないようにする
③強く洗う
④ブラッシングをしないでシャンプーを行う
シャンプーの際にこれらを行ってしまうと皮膚トラブルや皮膚が傷ついたりします。
6.ポメラニアンに現れる病気が原因の抜け毛
抜け毛が多いポメラニアンですが病気が原因の抜け毛もあります。いくつかご紹介致します。
①アロペシアX
別名ポメラニアン脱毛症とも呼ばれています。頭と足を除く胴体と尾の毛が抜け落ちる病気です。皮膚が薄くなったり、色素沈着も起こります。この病気は原因が不明な為治療法がありません。
②クッシング症候群
腎臓の近くにある「副腎」と呼ばれる器官から分泌地されるコチゾールというホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。クッシング症候群は脱毛の他いつもよりたくさん水を飲む、尿が多く出る等の症状が現れます。
③アレルギー
アレルギーが原因で毛が抜けたりします。主なアレルギーとしてはノミに刺されて起こるアレルギー、特定の食べ物を食べて引き起こされるアレルギー、アトピー性皮膚炎があります。
7.さいごに
最後までお読みいただきありがとうございました。ポメラニアンの抜け毛等についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。
抜け毛と言っても換毛期で抜ける訳ではなく病気が原因の抜け毛もあります。病気が原因の抜け毛の場合症状をいち早く気付けることが大切だと思います。
ポメラニアンを飼われている方、これからポメラニアンのお迎えをご検討中の方、ポメラニアンの抜け毛等について気になる方は今回ご紹介した内容をご参考までにしていただけたら幸いです。