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ワクチン接種後や手術後のトリミングはいつすべき?

ワンちゃんの健康や快適な生活のためにも必要不可欠なトリミング。
ですが、ワクチン接種の前後や手術前後は注意が必要です。
今回はワクチンや手術前後のトリミングのタイミングなどについてご紹介いたします。

【目次】

    1. 子犬のトリミングデビュー
    2. ワクチン接種前後のトリミングによるリスク
    3. ワクチンとトリミングの間隔
    4. 去勢・避妊手術後のトリミング
    5. どうしてもお手入れが必要になった場合
    6. さいごに

〇子犬のトリミングデビュー

子犬のサロンでのトリミングデビューは生後3か月以降が目安となっており、理由の一つとして、ワンちゃんが精神的に落ち着きだす時期であることが挙げられます。

そして理由のもう一つは、ほとんどのサロンで必須となっている狂犬病や混合ワクチンの接種が生後3~4か月ごろに完了することが多い為です。
サロンでのトリミングにはワクチン接種が必要ですが、接種してすぐのトリミングは控えなくてはなりません

ワクチン接種前後のトリミングについて、次の項目でお話していきます。

〇ワクチン接種前後のトリミングによるリスク

はじめてのワクチン接種時に限らず、ワクチン接種前後すぐのトリミングは控えましょう。
なぜワクチンとトリミングを同時に行ってはいけないのか、それは少なからずリスクを伴うからです。

ワクチンの副作用

狂犬病や混合ワクチンの接種後は「安静に過ごすように」と言われます。それは激しい運動や興奮によって体調が悪化する可能性や、アレルギーが出やすくなってしまう可能性があり、副反応やワクチンアレルギーを起こす場合があるからです。

シャンプーやトリミングはワンちゃんを長時間拘束するかたちになり、ワンちゃんにとってストレスがかかる行為です。
ワンちゃんによってはトリミング中興奮してしまう子もいます。
そういったストレスによりワクチンの副作用が起きるというリスクがあるのです。

体調不良の原因が分からない

ワクチン接種とトリミングを間開けずに行うと、体調を崩してしまった場合、それがワクチンによるものか、トリミングによるものか分からないという事態が起きかねません。
原因が分かれば対応の仕方も変わるので、原因が分からない、ということを防ぐためにもワクチンとトリミングの期間を開けましょう。

〇ワクチンとトリミングの間隔

トリミングとワクチン接種の間隔については必ず獣医師の指示に従ってください。

目安としては、
ワクチン接種後のトリミング→2~7日
トリミング後のワクチン接種→1~2日
と言われています。

副作用を考えるとワクチン接種後のトリミングは1週間程開けると安心です。
ワクチン接種後2~7日は免疫反応が続いたり、注射や病院のストレスで体調を崩したりしやすいので、トリミング以外にもなるべく特別なことはせず安静に過ごさせましょう。

また、ワクチンを接種するときはワンちゃんの体調が良いことが条件です。
トリミング後の疲れが戻るよう1~2日開けると良いでしょう。
もちろんワンちゃんによってトリミングによるストレス量は違うので、様子に応じて期間を開けましょう。

〇去勢・避妊手術後のトリミング

ワクチン接種後以外にも、手術の後のトリミングもすぐに行う事は好ましくありません
手術の中でも、今回は去勢・避妊手術後のトリミングについてお話しさせていただきます。

去勢・避妊手術後のケア

去勢・避妊手術後から抜糸まではワンちゃんが傷口に触れないようにウェアやカラーを付けて過ごしましょう。
抜糸のタイミングは獣医師の判断により異なります。一般的には7~10日後に抜糸されることが多いようです。

術後すぐのシャンプーやトリミングはワンちゃんの体力や傷口に負担がかかってしまいます。
術後はトリミングよりも傷の治りを優先してあげましょう。

手術後のトリミングのタイミング

手術後のトリミングのタイミングは必ず獣医師の指示に従ってください。
抜糸から5~7日ほど経てばシャンプーやトリミングをしても良いと判断されることが多いようです。
傷口の経過やワンちゃんの体調が重要ですのでよく様子を見てあげましょう。

〇どうしてもお手入れが必要になった場合

ここまで、ワクチンや手術の前後はシャンプーやトリミングを避けるようにお伝えしてきましたが、
アクシデントによりワンちゃんが汚れてしまう場合があると思います。
汚れたままにしておく事でワンちゃんがストレスを感じたり健康に悪影響を及ぼす可能性もありますので、
負担の少ない方法でお手入れしてあげましょう。

ドライシャンプー

ドライシャンプーにはスプレータイプや泡タイプなどがあり、ドライシャンプーを付けてから拭き取るだけで
汚れを落とすことが出来ます。
通常のシャンプーより短時間で済む為、ワンちゃんにあまり負担をかけずきれいにすることが出来ます。

また、汚れた部分を濡れタオルで拭くだけでも汚れを軽減することが出来ます。
洗浄成分の含まれたウェットタオルも市販されています。

部分洗い

足先や耳、しっぽ、お尻周りなどが汚れた時は、汚れが付いてしまった箇所だけを洗う「部分洗い」がおすすめです。
桶やタオルを使い汚れた部分を濡らし、負担を掛けないよう、なるべく時間をかけずに洗ってあげましょう。

ブラッシング

汚れが乾いている場合はブラッシングするだけでも汚れが取れる可能性があります。
毛の根元を抑えながら、何度かやさしくとかしてあげましょう。

〇さいごに

ワクチンや手術はワンちゃんとって体力を使うもの。その前後はいつもより注意して様子を見てあげる事が大切です。
シャンプーやトリミングもまた体力が必要なことですので、きれいににしてあげたい気持ちも大事ですが、
ワンちゃんの体調を一番に考えてあげましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。

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