モフモフで思わず抱きしめたくなる愛らしいポメラニアン✨
ここではポメラニアンのお手入れやカットスタイルについて色々お伝えしていきたいと思います🔍
表紙:ひしもちくん
【目次】
1.Let’sトリミング!
・毛質
ポメラニアンには「オーバーコート」と呼ばれる上毛と、「アンダーコート」と呼ばれる下毛があります。この2種類あるわんちゃんは「ダブルコート」と呼ばれており、年に2回、「換毛期 ※1」があります。
「オーバーコート」は紫外線から皮膚を守る役割があり、「アンダーコート」は体温調節をする役割があります。
※1「換毛期」とは…1回目は3~4月の春ごろ、2回目は9~10月の秋ごろにあります。夏毛は少し硬めな毛で密度が荒い上毛が多くなり通気性をよくし、冬毛はふわふわと柔らかい毛で密集して生える下毛が多くなり、保温性を高めます。換毛期になると普段抜けている量よりもたくさんの毛が抜けるので普段以上にしっかりとしたお手入れが必要になっていきます。
・トリミング料金
トリミングサロンによって多少の差はありますが、トリミング料金は平均すると5000円~8000円となっています。毛玉が多かったり、抜け毛やもつれが多かったりと被毛の状態によっては追加料金が発生することもあるので、その点は予め確認しておきましょう。
・お手入れの頻度
月に一回の頻度でシャンプーやトリミングをするのが一般的とされています。
ポメラニアンは抜け毛が多く毛量も多いのでその分シャンプーも必要に思われますが、毎日のお手入れはブラッシングで十分です。頻繫にシャンプーをすると皮膚炎をはじめとした皮膚疾患の原因となってしまうこともあります。
・老犬のトリミング
トリミングに慣れているわんちゃんでも、多少なりとも緊張し、ストレスを感じてしまっています。さらに、年齢を重ねるごとに体力が低下し、トリミングが体に負担になってしまいます。なので、全身カットから汚れやすいところだけを短くする部分カットにして時間を短縮したり、トリミングの頻度を空けたりして負担を軽くしてあげましょう。
モデル:ワチくん
2.ブラッシングって難しいの?
・ブラッシングの必要性
ブラッシングをすることによって、抜け毛の量を減らしたり、毛並みを整えることで健康な皮膚、被毛を保つことができます。毛の根元を空気に触れさせることで皮膚病を引き起こす細菌の増殖を防ぐとも言われています。さらに、皮膚の血行促進やノミ・ダニ予防、皮膚の異常やリンパ節の腫れなどの早期発見にも役立ちます。
それだけではなく、飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションのきっかけ作りにもなります。ブラッシングに慣れさせることで人に触れられることを怖がらなくなったり、飼い主さんとより近い関係性を築くことができます。
・ブラッシングの手順
ポイントとしては、わんちゃんが触れられた時に抵抗感の少ない場所から行うことです。
例)
①背中から腰
②後ろ足
③体のサイド(両脇腹)
④前足
⑤胸・お腹
⑥顔
⑦尻尾
★動くときに擦れて摩擦が発生しやすい場所に毛玉はよくできます。
①耳裏の付け根 ②脇の下 ③内股
これらの場所は重点的にブラッシングをしましょう。ただし、皮膚がうすく無理にすると怪我をさせやすいので優しく丁寧にしましょう。それだけではなく、首輪やハーネスがついている部分もよく見てお手入れしましょう。
・ブラッシングのコツ
ポメラニアンは毛が非常に長く、日頃からこまめにブラッシングをすることが大切です。ブラッシングをしないともつれや毛玉ができ、痛い思いをさせたり、毛を短くしなければいけなくなってしまいます。
ブラッシングのコツは、きちんと皮膚までブラッシングをするということです。コートの上だけをブラッシングをしていると、下の方にもつれができたり、汚れが溜まってしまいます。
・必要な道具
①コーム
まずはスリッカーブラシを使う前にコームの粗い目の方を使って梳かしましょう。通りにくい部分にはもつれや毛玉が隠れています。毛をかき分けしっかりと根元からスリッカーブラシでもつれや抜け毛を取り除きます。何度かスリッカーブラシをしたらもう再度コームの粗い目の方で梳かし、しっかり取り除けたかを確認しましょう。スムーズに通れば完璧です!それを部分ごとにしっかりと行っていきましょう。
②スリッカーブラシ
持ち手を軽く握り、スリッカーブラシを平行に当て、軽い力でポンポンとたたくように持ち手方向に動かします。この時、反対の手でブラッシングしたい毛をしっかりかき分け、毛の根元から少しずつ梳いていきましょう。ずっと同じ場所にブラシをかけ続けているとうっ血させやすいので、ブラシのかける方向を変えたり、少しだけ皮膚からブラシを浮かした状態で梳きましょう。瘦せている子は、骨が出っ張っている部分(背中、前胸、お尻など)にブラシが当たると怪我をさせやすいのでなるべく避けてあげましょう。
ブラッシング完了✨もつれや毛玉が無くなり、わんちゃんも気持ち良さそうです☺
ブラッシングモデル:ひしもちくん
3.ブラッシングをマスターしたい!
・ブラッシングが出来るようになるために
①ブラッシングは一定の時間、体全体を触りながら行います。そのため、体に触られることに慣れている必要があります。なので、わんちゃんが様々な体の部位を触られることに慣れているかどうかを確認しましょう。もし苦手な部位があればもう一度手で触る練習からスタートしましょう。
②コームやスリッカーブラシはわんちゃんにとっては怖いものだったりおもちゃだと勘違いしたりすることがあります。いきなりブラシを当ててブラッシングをしようとはせずに、道具を見せてあげてわんちゃんの様子をよく観察しましょう。もし怖がってしまったらしばらく道具を部屋の中の目に入る場所に置いておくなど徐々に慣れさせることも必要です。
③ブラッシングをするタイミングも大切です。散歩や遊ばせた後、食後30分ほど経った時などわんちゃんの心が満たされていて、リラックスしている時や休憩したくなる時間帯にゆったりと行うとやりやすいでしょう。最初はごく短時間で切り上げ、優しく名前を呼んであげたり、褒めてあげながら少しずつ慣れさせてあげましょう。お利口に出来ればご褒美などをあげて「ブラッシング=嬉しいこと」と覚えさせましょう。
モデル:ひしもちくん
4.カットスタイルを楽しむために
・カットのメリット
最近は冷暖房の普及により、ペットの室内飼いが主流になってきています。一定温度の生活で気温や四季の変化を感じにくくなると、換毛期の遅れや換毛期が来ないなどといった事態になってしまいます。
ポメラニアンの密集した被毛は優れた保湿機能があり、寒さには強いのですが夏は苦手で熱中症にかかりやすいという性質があります。
換毛期が来なかったり真夏の暑い時期に短くカットすることにより、通気性がアップし暑さ対策になります。さらに身軽で動きやすくなり、散歩などで疲れにくくなったり、汚れや毛玉などの異物が付着しづらくなり衛生的に保てます。また、お家でのブラッシングの手間も省くことができます。
・カットのデメリット
ポメラニアンの被毛を短くカットすると個体差はありますが、元通りに伸びなくなる可能性や伸びるまでに時間がかかってしまうことがあります。さらに、毛質が変わったり毛の色素に差が出てまだらになってしまうこともあります。また、日光が直接皮膚に当たることで日焼けの原因にもなったり、皮膚がむき出しになっている分、ノミやダニなど虫に刺されやすくなってしまいます。
5.かわいいカットスタイル4選!
・カットの種類
①まんまるカット
全身の毛をハサミで整えるカットで全体を丸く仕上げることでぬいぐるみのように可愛らしくなります🧸
モデル:コロンちゃん
②柴犬カット
首回りや全身の毛をスッキリと短めにカットし、柴犬をイメージするようなカットです。
鼻が長い子と短い子では仕上がりの雰囲気が変わり、鼻が長い子はキツネ顔になりやすいです🦊
写真:フリー素材
③ライオンカット
ちょっぴりユーモアのある、毛量が多い子にオススメなライオンカット🦁
首回りの毛を残すだけでなく、尻尾の先の毛を残すライオン尻尾にすることでよりライオンっぽい可愛い仕上がりになります。
写真:フリー素材
④部分カット(例:桃尻カット)
全身のカットはしたくないけれど部分的に短くしたり、汚れやすいお尻の部分だけを短くするカットです。
プリっとしたお尻がとてもキュートです💕
モデル:ワチくん
6.簡単!ぴょこんとかわいい耳先カット
フワフワの毛の中にある耳を目立たせる為に、耳フチをカットする方法があります。
耳のてっぺんを中心に内側と外側を1:3の比率でカットします。イメージは「への字」で切ります。
耳が小さい子は少し切る面積を増やし、1:2くらいにしても大丈夫です。マズルが長い子は耳がはっきりしすぎてしまうと余計にマズルが長いのが目立ってしまうので切る面積を少なくしましょう。
・ハサミの入れ方
耳の中心に向かってイラストの矢印の方向に刃先を向けてカットしましょう。また、耳フチのお肉を持って指でお肉をガードしながら切りましょう。
7.さいごに
わんちゃんは人の感情を読み取ることが得意な動物。トリミングやカットをして綺麗に、過ごしやすくなった愛犬を見て飼い主さんがにっこり喜んでいる姿はわんちゃんにとっても幸せ💖
お休みの日やわんちゃんとたくさん遊べる時はもちろん、忙しい日やわんちゃんとあまり向き合えていない時でも、お家でのブラッシングを習慣化することによってスキンシップやコミュニケーションが取れるので是非挑戦してみて下さい。
楽しいポメライフを!!🌟