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トイプードルの被毛について

犬の被毛は犬種によって様々です。被毛の用途も体温調節や健康の維持、外的要因から守るなど多岐に渡ります。

そしてそんな被毛のお手入れは飼い主様にとってとても重要なお仕事です。

普段のお手入れがあってこそ、被毛の能力を発揮することが出来るからです。

今回はその中でもトイプードルの被毛の種類やお手入れ方法などのお話を4つほどさせていただきます。

1)トイプードルの被毛の仕組み

 トイプードルの被毛はシングルコートと呼ばれる1層の毛で覆われた状態です。

また特徴的なのが硬い巻き毛が密集した状態ですので抜け毛が絡みついて落ちるのを防ぎやすいことです。

ですので一見するとあまり抜け毛があまりないようにも見えますが、抜け落ちた毛が目立たないだけで抜け毛自体はあります。

抜け毛は死毛とも呼ばれる存在ですので毎日のブラッシングでしっかり取ってあげることがワンちゃんの健康維持のためにもなります。

ですのでブラッシングという作業はご家庭でやっていただくお手入れの中でもかなり重要な作業です。

トイプードルのクルクルとした巻き毛は他の犬と比べても絡みやすくもつれや毛玉ができやすいです。

もつれや毛玉ができてしまうと更にその上に汚れや皮脂、新しい毛玉が溜まっていきますのでできる前に定期的なブラッシングで清潔に保ちましょう。

また毛玉ができてしまった場合は、無理なブラッシングで皮膚を傷つけてしまう恐れがありますのでトリミング時などにプロのトリマーに相談されたほうがよろしいかと思います。

2)お手入れ(ブラッシング)について

 先述しましたが飼い主様が行うお手入れの中で最も重要なのがブラッシングです。

ブラッシングさえしておけば後はプロのトリマーに任せておけば良いというくらいです。

ブラッシングには大きく分けて2つの効果があります。

まず1つは被毛の健康の維持です。

トイプードルの巻き毛は非常に絡みやすく放っておくともつれや毛玉になっていきます。

もつれや毛玉ができてしまいますと、その中に汚れや脂が溜まったり毛玉同士がくっついて更に大きな毛玉になったりします。

もはやその状態になってしまいますとブラッシングでとかすのは難しいと思います。

毛玉は皮膚病の原因にもなったりしますのであまり望ましい状態ではありません。

ですので毎日定期的にブラッシングすることが大事なわんちゃんの健康維持に繋がります。

ブラッシングで特に大事なのが耳の後ろや脇、内股、陰部周りなど毛が重なる部分です。

毛が摩擦することによってほかの箇所よりも毛玉ができやすいからです。

 

ブラッシング前
(左前脚)

 

ブラッシング後
(左前脚)

3)トリミングについて

トイプードルの毛は基本的に伸び続けます。毛は長くなれば長くなるほどブラッシングは大変になりますし、汚れも溜まっていきます。ですので定期的なトリミングが不可欠です。

トリミングに出す目安としては大体月に1回程度です。トリミングでは毛はもちろん爪や肛門腺のお手入れなどトータルで行うところがほとんどだと思います。

ご自宅でトリミングをやられる方もいらっしゃると思いますが、怪我や嫌がるようになるリスクがありますのでプロのトリマーに任せたほうが賢明です。

特にトイプードルに関しましては、シャンプーする前にブラッシングで埃等を払い洗いやすく毛を整えて、シャンプー時に汚れや脂をしっかり洗い流して、乾かす時もただ乾かすだけでなく巻き毛をしっかり伸ばしながら乾かさないといけません。でないとカットの出来栄えがだいぶ変わってしまうからです。

濡れたトイプードルの毛はかなり巻いた状態になります。ある程度毛が乾いてると巻いた毛は伸びなくなりますので全体の毛を伸ばしながら、尚且スピーディーに乾かす必要がトイプードルにはあります。

やはりこれはプロの仕事になるかと思います。

ただこの過程の中で毛玉やもつれがありますと、時間のロスやあまりにもひどい毛玉の場合綺麗に仕上がらなかったり希望のカットスタイルに添えないこともあります。

ですのでブラッシングは愛犬のためはもちろん、飼い主様にとっても大事なことなのです。

※図はそれぞれブラシ前、シャンプー後、カット後です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4)その他注意点

 まず毛玉ができる原因ですが、

・毛同士が擦れて絡まる(耳の後ろ、脇の下、尾の付け根、陰部回りなど)

・洋服や首輪、胴輪をつけっぱなしにする(同じく擦れて毛玉ができます)

・毛が濡れた状態のまま放置される(自然乾燥させる)

・散歩時に葉や木の実などが付き、そのままにする(どんどん絡まっていきます)

などが挙げられます。

特にご自宅でのシャンプー時や雨の日の散歩後など毛が濡れてしまう状況の時がかなり毛玉ができやすいです。

濡れた毛は固まる性質があるからです。毛が濡れている場合は自然乾燥させず、ドライヤーとスリッカーブラシで毛の根本からしっかりと乾かすことが必要です。ドライヤーを当てながらタオルで拭いて水分をとるのが効果的ですが、

あまりタオルで擦りすぎても毛玉の原因になりますので、ある程度水分が取れたらスリッカーブラシを使うのが良いでしょう。

目の周りや足の裏などはタオルで乾かすほうが良いかと思います。

 毛量や毛の質は同じトイプードルでも千差万別です。毛量の多い少ない、巻の強い弱い、色の濃淡など個体差はございますがそのすべてがその仔の個性です。骨格やライフスタイルも考慮しながらその仔にあったカットスタイルをすることも可愛さや清潔さを保つことに繋がります。

ですのでトリミングに出す時などはトリマーと色々相談することもわんちゃんや飼い主様の生活にとって大切なことになると思います。また、トリミング時にトリマーが気づいて初めてわかることもあるかもしれません。

それが病気の兆候や早期発見につながることもありますので行きやすい、話しやすいトリミングサロンに行かれるのをお勧めします。

(余談ではございますが当店もそんなトリミングサロンを目指しておりますので、是非一度ご利用いただければ幸いです。)

 

 

 

 

 

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